マミヤの忘備録

ラップ、映像、その他諸々について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!』#1「輝きたい!!」感想

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あらすじ

 静岡県沼津市内浦――そこにある高校、浦の星女学院に通う高海千歌

 「普通」な生活を送る彼女は、東京へ赴いた際にスクールアイドル「μ's」の存在を知り、衝撃を受ける。

 非公認でスクールアイドル部を発足し、幼馴染の渡辺曜と共に部員集めに奔走するが生徒会長の黒澤ダイヤをはじめ、さまざまな困難に直面する。

 突破口が見えない彼女たちだったが「奇跡」の出会いが物語を動かしていく―――。

 

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『ラブライブ!サンシャイン!!』感想マラソン!の前に……

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 遅ればせながら今年になってハマったTVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』。その2期放送直前を記念して、1期の感想マラソンをしていこうと思います!

 各話感想の前に、まずは前提として『ラブライブ!サンシャイン!!』の概要について、そしてスクールアイドル「Aqours」(読みはアクア)について解説していきます♪

 

 

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映画レビュー『CASSHERN』キャシャーンがやらねばならなかったのか

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CASSHERN

2004,日本

配給 松竹

スタッフ
監督・脚本・撮影・編集 紀里谷和明
プロデューサー 若林利明
脚本 菅正太郎、佐藤大
美術 林田裕至
撮影 森下彰三
照明 渡部嘉
衣裳 北村道子
音楽 鷲巣詩郎
主題歌 宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』

キャスト
伊勢谷友介
唐沢寿明
麻生久美子
寺尾聰
樋口可南子
小日向文世
宮迫博之
佐田真由美

 

概要

タツノコプロが誇るSFヒーローアニメを原作とした実写化映画。戦争や公害で荒廃した世界を舞台に、新造人間として生まれ変わった東鉄也が奮闘する。終末へと向かう世界を止められるのか。監督は本作で長編映画初監督となった紀里谷和明、主題歌は監督の当時の妻である宇多田ヒカルが担当。

 

 

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たった一つの命を捨てて
生まれ変わった不死身の身体
鉄の悪魔を叩いて砕く
キャシャーンがやらねば誰がやる

 

 

スチームパンク風な世界観と派手なアクション、そして原作オマージュのナレーションで飾られた本作の予告編を見て、わりと心躍った人も多いのではないかと思う。しかし、本編で描かれるのはとんでもないほど厭世的な物語で、そこには上記の口上のようなヒロイックな要素はほとんどない。いや意識的に廃していると言ってもいいだろう。ヒーローアニメ原作とは思えないほどの凄惨な展開には原作ファンのみならず面食らったに違いない。原作アニメとは似ても似つかないほどに変更や脚色が施された本作の一般的な評価は、文春きいちご賞を受賞したりとあまり高くない。

 

ここからはネタバレもしていきます!

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見つめる貴女が愛おしい『キャロル』映画レビュー

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キャロル(原題:Carol

2015年,アメリカ、イギリス
配給 ファントム・フィルム

スタッフ
監督 トッド・ヘインズ
製作 エリザベス・カールセン、スティーブン・ウーリー、クリスティーン・ベイコン
製作総指揮 テッサ・ロス、ドロシー・バーウィン、トーステン・シュマッカー、ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン、ダニー・パーキンス、ケイト・ブランシェット、アンドリュー・アプトン、ロバート・ジョリフ
原作 パトリシア・ハイスミス
脚本 フィリス・ナジー
撮影 エド・ラックマン
美術 ジュディ・ベッカー
衣装 サンディ・パウエル
編集 アフォンソ・ゴンサウベス
音楽 カーター・バーウェル

キャスト
キャロル・エアード ケイト・ブランシェット
テレーズ・ベリベット ルーニー・マーラ
アビー・ゲーハード サラ・ポールソン
ハージ・エアード カイル・チャンドラー
リチャード・セムコ ジェイク・レイシー 

概要
1950年代のニューヨークを舞台に、人妻のキャロルとデパート店員のテレーズが出会い、抑えることができないほど互いに惹かれあう姿が描かれる。原作は『太陽がいっぱい』などで知られるパトリシア・ハイスミス。英アカデミー賞ゴールデングローブ賞などの各賞を受賞したりと評論家からの評価も高い一作。

 

この作品の魅力はなんといっても、キャロル役のケイト・ブランシェットとテレーズ役のルーニー・マーラの好演にある。余裕のある佇まいのキャロルとまだあどけなさが残るテレーズのほほえましいやりとりは両女優だからこそ出せるものだろう。

物語の展開は二人の関係に収束されており、互いの環境なども描かれるがそれがメインではない。政治的なメッセージを過度に押し出さず展開されるからこそ、この物語は普遍的な愛の物語として広く受容されるのだろう。

また対照的に、時代に翻弄される者たちの物語としても受容することができる。二人の関係を描けば描くほどに時代の制約を感じさせ、その関係のままならなさには監督の問題意識が伺える。メッセージを押し出すのではなく、浮かび上がらせるように鑑賞者に提示する展開は監督の演出の妙だ。

デリケートな事柄を題材にしながらも、多面的な見方が可能なところが本作のすばらしさを物語っている。

 

ここからは物語の結末部にも触れますのでご注意を!

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リング上で果たす存在証明―そしてシリーズの全肯定へ『クリード チャンプを継ぐ男』ネタバレレビュー

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クリード チャンプを継ぐ男(原題:CREED

2015,アメリ

配給 ワーナー・ブラザース映画

スタッフ
監督、原案、脚本 ライアン・クーグラー
製作総指揮 ニコラス・スターン
製作 ロバート・チャートフ、ウィリアム・チャートフ、シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・キング・テンプルトン、デイヴィッド・ウィンクラー、アーウィン・ウィンクラー
キャラクター シルヴェスター・スタローン
脚本 アーロン・コヴィントン
撮影 マリーズ・アルバルティ
音楽 ルドウィグ・ゴランソン
キャスティング フランシーヌ・マイスラー
字幕 アンゼたかし

キャスト
アドニス・ジョンソン マイケル・B・ジョーダン
ロッキー シルヴェスター・スタローン
ビアンカ テッサ・トンプソン
“プリティ”・リッキー・コンラン ウッド・ハリス
メアリー・アン・クリード フィリシア・ラシャド

 

概要

1976年公開の第1作『ロッキー』から数えてシリーズ7作目、スピンオフにして正当な続編。ロッキーの盟友アポロの息子アドニスを主役に据え、不屈の男の物語が新たに紡がれる。

 

過去シリーズのネタバレも込みこみなので未見の方はご注意を!

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かつて明星を失った男が選ぶ結末『007 スペクター』ネタバレレビュー

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007 スペクター(原題:SPECTRE

2015,アメリカ、イギリス

配給 ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント

スタッフ
監督 サム・メンデス
脚本 ジョン・ローガン、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ジェズ・バターワース
プロデューサー バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
プロダクション・デザイン デニス・ガスナー
音楽 トーマス・ニューマン
主題歌 サム・スミス "Writing's On The Wall"
編集 リー・スミス
衣裳デザイン ジャイニー・テマイム
第二班監督 アレクサンダー・ウィット

キャスト
ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ
オーベルハウザー クリストフ・ヴァルツ
マドレーヌ・スワン レア・セドゥ
M レイフ・ファインズ
Q ベン・ウィショー
マネーペニー ナオミ・ハリス
ルチア モニカ・ベルッチ
ヒンクス デイヴ・バウティスタ
エストレラ ステファニ・シグマン
デンビ アンドリュー・スコット
タナー ローリー・キニア
Mr.ホワイト イェスパー・クリステンセン

 

――――――

概要

カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』『スカイフォール』と続いてきたダニエル・クレイグ版007の集大成とも言える一作。過去三作の事件の裏で暗躍していた秘密組織「スペクター」がついに姿を現す。過去最大級の敵を打倒するためにジェームズ・ボンドが世界中を駆け巡る。

 

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オタクの性『ぼんとリンちゃん』ネタバレレビュー

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ぼんとリンちゃん

2014年,日本

配給 フルモテルモ、コピアポアフィルム

 

スタッフ

監督、脚本、撮影 小林啓一
主題歌 40mP
同人誌製作 星野リリィ
製作 マイケルギオン、フルモテルモ

 

キャスト

四谷夏子(ぼん) 佐倉絵麻
友田麟太郎(リン) 高杉真宙
みゆ 比嘉梨乃
蟹江田敬三 まつ乃屋栄太朗
べび 桃月庵白酒

 

 

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あらすじ

男のところに転がり込むように上京した友人「肉便器」を奪還するために、ぼんとリンちゃんが東京に向かう。

 

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