マミヤの忘備録

映画やアニメの感想など自分の趣味について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!』#8「くやしくないの?」感想

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あらすじ

 Saint Snowの圧巻のライブに気圧される千歌たち。プレッシャーを感じながらも舞台へと向かう―――。

 イベント後、ランキング票を手渡された千歌たちはページをめくりAqoursの名前を探す。やっと見つけた名前は30番目―――最下位だった。

 得票数は「0」

その事実によろめく千歌。そこにSaint Snowの2人が姿を現わす。その実力でラブライブ!を目指すのは難しい、と厳しい言葉を投げかける。

 帰りの電車、うなだれるメンバーたち。千歌は「今までで最高のパフォーマンスだった」と自負するが、気丈に振る舞う千歌に曜は「くやしくないの?」と問いかける。千歌は「あのステージにみんなで立てて嬉しかった」と取り繕うように答える。

 沼津駅で千歌たちの帰りを待っていたダイヤ。票を得られなかったのは千歌たちが悪かったわけではなく、全体のレベルの上昇と競争率の激化によるものだと、近年の情勢を交えて説明する。そしてその中で、ダイヤ・果南・鞠莉が元々スクールアイドルをやっていたこと、千歌たちと同じイベントで歌えなかったことを告白する。

 帰路に着いてもなお、メンバーはイベントやダイヤの話を消化できないままでいる。朝方になっても寝付けない千歌は海岸のほうに歩きだし、その姿を見つけた梨子も後を追う。

 海に潜り何も見えなかったと口惜しそうにつぶやく千歌。抑えていたものが決壊したように感情を吐き出していく。「だって0だったんだよ!悔しいじゃん!」涙を流しながら訴える。

 本音を聞けたことに安堵する梨子。自分がちゃんとしなきゃみんな不安になっちゃうでしょと言う千歌に、梨子は「千歌ちゃんのためにやってるんじゃないの。みんな自分の意志で決めたのよ」と諭す。集まるAqoursのメンバーたち。

 「今から0を10や100にするのは無理かもしれない。だけど0から1にすることはできる。」梨子の言葉に力が入る。曇天の中から光が射し、千歌たちを照らし始める。

 

 

 

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感想

 東京編後編。今までにない挫折を経験したメンバー各々の苦悩が描かれました。

 特に主人公であり、Aqoursのリーダーでもある千歌の心情を中心に描かれています。彼女の資質ゆえの弱さがわかる回になっています。「リーダーの自分が不安になってしまったらみんなも不安になってしまう」と考え、明るく振る舞います。それはスクールアイドルに出会うまでくすぶっていた経験があるからこそ、折れてはいけないという本人なりの信念だったのかもしれません。曜が3話で語った「中途半端が嫌い」だからこそリーダーとしていつでもみんなを引っ張らなきゃいけない、そういった責任感の強さが良くも悪くも存分に出ていました。物語としては状況は好転しなかったのですが、こんな千歌だからこそみんな付いてきたのかなとも思います。今までメンバーを集めるときにも各々の悩みに気づいて、直接言葉をかけてきました。その千歌なりの気遣いが今回は裏目に出てしまいました。

 さらに田舎で活動するがゆえの、知名度や土地の問題も今回の話の鍵になっています。3話のライブも6話のPVも「住み慣れた町」や「人々の善意」があってこそ成立していた側面があります。では、Aqoursのことをよく知らない人たちの前でパフォーマンスをすることになったらどうなるか、というアンチテーゼを突き付けられるという流れになっていて、練られた構成のが光ります。そこに加えて、同じく地方で活躍するSaint Snowが高いレベルのパフォーマンスとそれなりの結果を出したことも、千歌たちの苦悩に拍車をかけました。

 結果的に千歌が本心をさらけ出すことでもう一度Aqoursとしてまとまることができました。その一連のシーンで千歌の「差がすごいあるとか、昔とは違うとか、そんなのどうでもいい!」というセリフがあるのですが、「今までで最高のパフォーマンスだったこと」や「みんなでステージに立てた喜び」もあったかもしれないけどそれ以上に悔しい、という言外の意味すら感じさせます。千歌役の伊波さんの泣きの演技がとても良くて感情豊かなキャラがすごく合う役者さんだなと思いました。

 リーダーとしての責任を語る千歌に、梨子が「みんな自分の意志で決めたの」と返します。それは今まで千歌がメンバーにかけてきた「やりたいからやる」というメッセージをそのまま返している形になります。ここからAqoursは「0から1に」を目標に走り始めます。

 

 

 

 

 

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楽曲紹介

SELF CONTROL!!」
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:河田貴央
歌唱:Saint Snow〔鹿角聖良(cv.田野アサミ)、鹿角理亞(cv.佐藤日向)〕

 Saint Snowらしいストイックな内容の曲。ハードなサウンドに、キレッキレのダンス、姉妹デュオならではのコーラスワークと、Aqoursとはまた別の魅力があります。劇中のセリフで出てきた「遊びじゃない」が歌詞の中にもあり、芸が細かいなと思いました。余談ですが、自分たちがやってることを「遊び」=「中途半端」って言われればそりゃ悔しいよなぁと。

 

 

 

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 憂う表情の善子。彼女なりにいろいろ考えております。