マミヤの忘備録

ラップ、映像、その他諸々について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!』#9「未熟DREAMER」感想

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あらすじ

 果南が失敗を引きずってスクールアイドルをやめたことを疑問に思う千歌。

 ダイヤからさらに事情を聞くと、当時3年生が出たイベントで鞠莉が足を痛めていたのを心配し、果南はわざと歌わなかったことが判明する。

 鞠莉は真相を知り、学校へ駆け出す。スクールアイドル部の部室でずぶ濡れで待つ鞠莉の元に果南がやってくる。お互いの想いを吐露し、すれ違った2人が気持ちを確かめ合う。わだかまりが解けた3年生は再び、Aqoursとして活動することを決め、夏祭りで新曲「未熟DREAMER」を披露する。

 

 

 

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感想   

 Aqoursが9人揃うための最後の壁は果南でした。しかし、それも果南のやさしさと頑固さがゆえというのは、ラブライブ!シリーズらしいなと思います。前回では千歌がその性格ゆえに空回りしていましたが、今回は果南がなかなか折れない状態になっていました。

 スクールアイドルをやめたのは、表向きには自らの失敗ということにして、本心は鞠莉のケガの心配とこれ以上活動を続けると彼女の未来を奪いかねないと判断したからでした。鞠莉がしがらみを取り払って帰って来たというのに、意固地になって加入を断り、厳しい言葉を投げかけたのも、鞠莉のことを考えてです。そしてそんな不器用なやり方しかできないのも、果南の性格だからなのかなと。おそらく他の3年生組にも通じますが、言葉で直接伝えるのが下手なのだと思います。

 生徒会長として学校のことを考えて動かなければならないダイヤ、掴みどころのない振る舞いをする鞠莉、クールで多くを語らない果南、となかなか本心が見えづらい3人ですが、わだかまりが解けるきっかけが前回で「悔しい!」と本音を吐き出した千歌なのもおもしろいです。

 鞠莉が自分の気持ちを果南にぶつけるシーンは演技も作画も凄まじく、2年分の想いが溢れてるのをひしひし感じました。

 ラストに、「Aqours」という名前が3年生組の当時のグループ名だったことがわかり、実はダイヤに「はめられて」千歌たちは同じ名前になったことが語られます。この締め方も、本音と立場の両面を持つ3年生たちの物語を端的に表現できていて上手いなぁと思いました。また、ダイヤが3年生と現在のAqoursの橋渡しとなっていることがよくわかるシーンで良いなと。反発しながらも、誰よりもAqoursのことを心配し、期待していたのはダイヤなのではないかなと思いました。

 

 

 

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楽曲紹介

未熟DREAMER
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:渡辺和紀
歌唱:Aqours

 バラード調で和風の衣装と花火とがすごくマッチしています。今年の沼津夏祭りで実際に花火とコラボして話題になった曲です。

 劇中では歌詞が部室のホワイトボードに書かれており、果南が作詞したものという設定。前までの話数でもインクが消えかけの状態で登場していました。

 果南自身は気持ちの揺れにすでに2年前の時点で自覚があり、それが歌詞に反映されています。「言葉だけじゃ足りない そう言葉すら足りない故に すれ違って 離れてしまったことが 悲しかったの ずっと気になってた」と複雑な心境の中で送り出したことがわかります。そしてやはり、果南だけじゃなくダイヤと鞠莉の2人の視点にも当てはまる曲になっています。

 

 

 

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 人の家(旅館)でくつろぐ善子。ごろごろするのが好きなのかも。