マミヤの忘備録

映画やアニメの感想など自分の趣味について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!(2期)』#11「浦の星女学院」感想

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あらすじ

 ゲートを作る千歌たち、見上げるとそこには"閉校祭"の文字。浦の星の全校生徒の願いで最初で最後の閉校祭が催されることになった。

 各々準備を進めていたが、千歌の家の愛犬・しいたけの登場で学校中がめちゃくちゃに。修理にも時間がかかり、下校までに到底終わりそうにないと判断した鞠莉は、夜遅くまでかかったとしても小原家の力で全員を家に帰すと約束。

 日も落ちた頃。一人で作業していた曜のもとに千歌がやって来る。こんな時間がずっと続けばいいのにとつぶやく千歌。曜は「私、千歌ちゃんにずっと憧れてた」と想いを告げる。その後、「おばあちゃんになるまでずっと続けよっか!」とおどけて二人は笑い合う。

 メンバーそれぞれの催し物は、千歌と梨子が大正喫茶、曜と果南が浦の星アクアリウム、ダイヤとルビィがスクールアイドルクイズ、善子と花丸が占い、鞠莉がシャイ煮プレミアム、と様々。

 花丸が占いに興味はないかと千歌のもとを訪ねてくる。案内された教室は真っ暗で善子が待ち構えていた。先に呼ばれていた梨子がピアノを鳴らし、千歌は善子に"Aqoursの未来"を占ってもらう。

 千歌が外の出店を見ていると姉二人に遭遇。二人は当時の"匂い"のままと懐かしげに語る。屋上からよしみに呼ばれ見上げる千歌。そこにはむつたちがバルーンで作ったハートが立っていた。「浦女ありがとう」という言葉も。バルーンが空に放たれる中、Aqoursは二度と戻らないときを想い、まだ見ぬ明日を期待し、今を精一杯楽しもうとしていた。

 閉校祭の最後、キャンプファイヤーを囲みながら挨拶する鞠莉。自分にとってこの学校がどれだけ大切だったかを語るが言葉に詰まり、「ごめんなさい」と涙を流す。

 それを見たむつは「Aqours!」と呼びかけ、他の生徒もだんだんと声を上げる。全校生徒の声を受け、ダイヤに背中を押された鞠莉は感謝を述べて、全校生徒、集まってくれた人たちと「勇気はどこに?君の胸に!」を大合唱する。

 

 

 

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感想

 やりたかったことやできなかったことを叶える話数。それぞれの催し物が個性に溢れてて楽しかったです。

 印象的だったのは、いろんなキャラがそれぞれに感謝の念を感じてたり、それを伝えたりするところです。

 曜が、千歌と共に新入生を勧誘したときの再現をしたあとで千歌に"憧れ"の気持ちを伝えたのが胸に来ました。曜は小さいときから高飛び込みをやっていて、注目を浴びる存在だったのが過去の描写からわかりますが、そんな曜がずっとくすぶっていた千歌に憧れを抱いていたというのが面白いです。1期3話で曜は飽きっぽく見られがちな千歌のことを「中途半端がイヤなんだと思う」と評価していますが、小さな頃から可能性を感じていたことが今回でよりわかりました。曜が可能性を感じて一緒にやって来なければ今のAqoursがなかったといっても過言ではないです。

 曜が千歌に伝える展開は1期11話で結果的に想いを伝えられなかったのでその分余計に染みます。スクールアイドルとして活動を始めた場所で、ありのままの本心を伝えるのがシチュエーションとして素晴らしかったです。一緒に同じ景色を見ていたいと伝えたあとに少しおどけるのも曜らしくて好きです。

 善子の催しのために花丸と梨子が協力するところも印象深いです。生きづらさを抱えていた者同士が惹かれあって、共に活動して、その感謝のために協力するという構図にやられます。そして「Aqoursの未来を占う」という大きなトピックを善子に任せてくれたのが個人的にすごく嬉しかったです。タロットのことは詳しくないですが、逆位置の太陽を下にして、正位置の星を上にしているので、太陽ではなく自分たちだけの星が見つかることを示しているのかなと思います。

 バルーンが放たれて、メンバーの語りからキャンプファイヤー、特殊EDとこの流れが今回で一番涙腺にきました。

 Aqoursだけではなく、浦の星女学院の生徒全員の気持ちを代弁したようなセリフのリレーに切なさとそれでも明日にかける希望を感じました。

 キャンプファイヤーでの鞠莉の挨拶で、理事長としてまとめようとして言葉に詰まり謝るシーン―――母校を救うために日本に戻ってきて、尽力しながらもダメだった。そして絶対に失いたくない場所を自分の代で終わりにしてしまう。その辛さを思うとこちらも涙が止まりませんでした。このときの鈴木愛奈さんの演技が素晴らしく、言葉に詰まったあとに、無念を噛みしめるように「ごめんなさい」と謝るところは胸に来ました。親しい者以外に決して涙を見せなかった鞠莉、そんな鞠莉がみんなの前で静かに涙を流す―――辛いけれど惹きつけられるシーンでした。

 廃校を止められなかったのは他のメンバーも同じで、鞠莉に声をかけられませんでした。そんな中、むつが声を上げます。ここで慰めの言葉ではなく力強く「Aqours!」と呼ぶのが、千歌たちが最後の希望であることを気づかせるためのように感じました。

 全校生徒からの呼びかけに応え、理事長としての重い十字架を下ろすように合唱へと流れ込みEDに入ります。今まで波打ち際に変化がなかったのに、今回は波が"Aqours"の文字まで迫っていて、こちらが動揺した瞬間に一気に波がさらうという演出になっており、涙腺壊すのが巧みすぎました。

 その直後、アカペラでの全校生徒と来場者によるCメロの合唱はすさまじいです。今回の話は、美渡と志満が言う"匂い"だったり、来場者の多さだったりと浦の星女学院の歴史性を感じさせる演出が多いですが、この合唱がその集大成だなと思いました。当然、多くは名前を知ることがない人物ばかりですが、描き分けや描き込みがしっかりされていて単なるモブキャラ以上の存在感がありました。

 個人の話から浦の星の歴史までいろんなものを感じられる1話となりました。

 

 

 

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 下に逆位置の太陽。上に正位置の星。タロットが示す未来はいかに。