マミヤの忘備録

ラップ、映像、その他諸々について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!(2期)』#2「雨の音」感想

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あらすじ

 鞠莉が父に再度かけ合った結果、年末までに入学希望者を100人集めれば統廃合を撤回するという条件が出た。千歌は「可能かどうかは関係ない、やるしかない!」と気合を入れる。

 今度こそと走り始めたAqoursに早速難問が迫る。同じ時期に学校説明会とラブライブ!予備予選があり、タイトなスケジュールの中での制作になる。鞠莉の提案で、2年生の3人が説明会用の曲を、他の6人が予備予選用の曲を作ることに。

 どちらの組も楽曲作りは難航しているが、1年・3年組の足並みが揃わなすぎるので、それを見かねたダイヤが親睦を深めることを提案。しかしより個性の違いが浮き彫りになる結果に。

 突然の雨天で花丸の知り合いの古寺に雨宿りに行くが、そこでも雨漏りが起こる。雫を皿に受け止めているうちにメロディが浮かぶ。そのうちに「テンポも音色も違うけど、一つ一つが調和して曲になる。自分たちもそうだ」と自分たちなりの良さを発見。

 明朝―――楽曲制作ノートを持ってきた1年・3年組と時を同じくして、2年生たちの楽曲も完成していたのだった。

 

 

 

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感想

 1期の段階では3年生が後半に加入するのが遅かったのもあり、1年生との絡みが少なかったですが、それを逆手に取ったお話。2年生は、要所で3年生と絡みもあるし、1年生を早期に加入させていたので、満遍なく他学年との交流が描かれましたが、1年生と3年生との絡みは新鮮でした。

 果南はそもそも積極的に話す方でもないし、鞠莉は幼なじみの果南やダイヤだったり明るい性格の千歌や曜みたいな子とは話す機会は多そうですが、1年生はそこまで干渉することに積極的ではないので絡みは自然と少なくなりそうだなぁと納得しました。劇中でもインドアの1年生とアウトドアの3年生と評されていましたが、それ以上に趣味や好みも全く違います。両者を繋ごうと苦心するのが黒澤姉妹(主にダイヤ)の役割になりましたが、それも結局違いを浮き彫りにしていくだけという結果になりました。しかし逆に共通している部分がわかるようにもなっていて、鞠莉と果南は一見すると性格が違うキャラではありますが行動的な部分では共通しており、花丸と善子も趣味は全然違いますがお互い独自の世界観を持っている部分では共通しています。そして黒澤姉妹は、ことさらどちらに肩入れするわけでもなく調停しようとしたところから、どちらかの意見を押し通すよりも、バランスを保とうとする世話焼きの面があるように思いました(ルビィは姉に頼りっぱなしでしたが)。

  結果、雨漏りの音からヒントを得て結束を深めました。それは梨子が1人では"海の音"が聴こえず、1期2話で2年生3人でならば聴こえたように、6人で見つけた音がそこにはあったのだと思います。

 他に印象的な場面だと、花丸が歌のテーマに"無"を挙げて、それに善子が同調するシーンがあります。「何も無いということではなく、無いという状態がある」という仏教にゆかりがあるからこその発想が善子にちゃんと伝わっていたかは謎ですが、これは花丸なりに「0から1」を表現した言葉なのかなと思うと興味深いです。何も無い場所から始めたAqoursだからこそ花丸はこの表現を使ったように思います。善子にとっての"堕天"であったり、一歩を踏み出すための各人なりの表現があるのかもしれないなと。

 

 

 

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 普段は辛いものが好きな善子。小原家のスイーツに思わずくつろぎモード。