マミヤの忘備録

ラップ、映像、その他諸々について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!(2期)』#9「Awaken the power」感想

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あらすじ

 理亞の力になりたいと花丸と善子に相談するルビィ。2人が協力してくれることに。姉の力を借りずに自分たちでやらねばと、Aqoursのメンバーに詳細は話さず1年生だけで函館に残る。

 理亞の部屋に泊まる1年生。部屋にあった雪のオブジェを見つける。理亞はそれを姉様との思い出と言う。それは幼い頃に雪の中でスクールアイドルになることを約束した始まりの結晶だった。

 姉の話題で熱くなるルビィや、聖良に対して丁寧に会話をする善子を見て感心する花丸。まだ見ぬ力が自分たちにも眠ってるのかもとルビィは言い、それを曲のテーマにすることに。夜遅くまでかかったが何とか曲を完成させる。

 クリスマスフェスティバルに出るため選考会へと行く一行。姉がいないことに不安を隠せず、緊張から言葉を詰まらせてしまうルビィ。改めて姉に支えられていたことを感じ、前を向き自分たちの言葉でコンセプトを説明する。面接後、理亞の同級生に出会うが、理亞は人見知りとライブ失敗の後ろめたさから隠れてしまう。ルビィはライブを行う意志を同級生に告げる。同級生たちは理亞が活動を続けることに安心し、理亞はそう想われていたことに涙する。

 フェスティバル参加が決まり、ルビィと理亞はダイヤと聖良を函館ロープウェイまで招待する。「私たちだけで作るステージを見てください」一人立ちの証明のために宣言する2人。姉たちは嬉し涙を持って受け入れる。

 さらに、ダイヤと聖良に内緒で函館まで来ていた千歌たちのサプライズにより、11人のグループ―――"Saint Aqours Snow"としてパフォーマンスを行う。

 理亞は「やっぱりSaint Snowはおしまいにする。姉様との思い出だから」と言い、新しくグループを作る意志を伝える。妹の成長を見届け、姉は静かに祝福するのであった。

 

 

 

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感想

 ルビィと理亞の話がメインの回ですが、同時に1年生の話にもなっている話数。3年生は2年前にAqoursとして活動した過去が描かれ、2年生は現在のAqoursとしてその始まりが濃密に描かれました。そして、ここにきてAqoursの1年生だけで動く話が来ました。理亞を救済する話を、1年生回として描いてくるのは上手いなと。

 今回描かれているものは、差異と一致だと思いました。姉のことになると周りが驚くほど熱くなるルビィや目上にはしっかりと礼儀を持って接する善子、意外な一面を持っていることがわかります。それは理亞も一緒で、プライドが高く見えるのは裏返せば人見知りなのだというのもわかってきます。

 人には様々な面がありますが、ルビィと理亞が一致してるなと思うのはこの部分で、2人とも性格は全く違いますが、根っこの部分では外の世界に怯えているという共通点があります。理亞の同級生と会ったときが一番顕著な反応で、関わりのなかった人に対してどうしてよいかわからなくなっています(ライブの失敗もありますが)。さらに、そこで理亞に代わって気丈に振る舞うルビィのまた違う一面が見えてくるというおもしろいシーンになっていました。

 最初はこの話数は聖良ももっと絡んでくるのかと思っていましたが、あえて妹の成長を見せることで聖良を救う回になっていました。こういった構成になったのも、前の記事にも書きましたが聖良がスクールアイドルとして完成されているからなのかなとも思います。予選敗退は悔しいでしょうが、それでも心残りは理亞のことだった、だからこそこういう話が描かれたのかなと。1年生だけで何かしていることに気づき微笑む表情が姉としての喜びを感じさせました。

 聖良とは違って過保護すぎるダイヤはサプライズを用意されているとは露知らずでしたが、つい少し前に成長したという話を本人にしたと思ったら、次に会うときはさらに頼もしくなっているのだから喜びもひとしおでした。

 

 

 

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楽曲紹介

「Awaken the power」
作詞:畑亜貴
作曲・編曲:河田貴央
歌唱:Saint Aqours Snow

 1年生だけで作った曲という設定。静かなイントロから始まり、理亞のラップで疾走感溢れるナンバーに変わり、最後はマーチ調のアウトロで締めるという構成の変化が大きな曲になっています。楽器の音がハードですが、メロディはSaint Snow単体でやらなそうなもので、2つのグループの合作感がよく出ています。ラップパートの気合の入り方がお気に入りです。映像的にもおもしろく、イントロのルビィと理亞のデュオは表裏一体を思わせるような演出で今回のテーマを端的に表しています。

 締めの歌詞の「Wake up wake up my new world」に、「力に目覚める(気づける)と世界が変わる」という、千歌たちが歩む中で見つけたものをルビィたちも見つけられたのかなと思いました。それを1年生だけで誰の手助けもなしに到達したということが嬉しいです。

 

 

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 女子2人分の重さに勝る善子。着痩せするタイプみたいです。