マミヤの忘備録

ラップ、映像、その他諸々について記したいなぁと思ってます。

『ラブライブ!サンシャイン!!』#10「シャイ煮はじめました」感想

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あらすじ

 ラブライブ!予選突破に燃えるAqours。メンバーが9人揃い、今まで以上に練習にも熱が入る。

 時を同じくして、梨子にピアノコンクール出場の連絡が届く。しかし、日付はラブライブ!予選と同じ日になっており、今は予選突破に全力を捧げようと誰にも秘密にしてコンクールを辞退することに。

 メンバー全員での合宿や海の家の手伝いなど忙しい日々を送り、刻一刻と予選の日は近づいてくる。そんな中、千歌は偶然、梨子がコンクールを辞退したことを知る。

 合宿中の深夜、千歌は梨子を学校の音楽室に連れ出し、梨子が作ったピアノ曲「海に還るもの」を聴く。千歌は梨子のピアノへの想いを感じ、コンクールに出るように背中を押す。そして同時に予選を突破することも約束する。

 

 

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感想

 サブタイトルからコメディ回かと思いきや、というパターンはこのシリーズにはよくありますが、それどころか本筋はサブタイトルと関係ないという不意打ちな話数。

 きっかけは偶然とはいえ、梨子のピアノへの未練に千歌が気づくというのはリーダーとしての資質を上手く表現できているなと思いました。千歌は周りをよく見て気づける性格だからこそ、Aqoursのリーダー足る存在なのだなと。

 梨子がAqoursへと加入するに至ったのは、千歌の提案がきっかけです。梨子が、ピアノへと向き合うために、音楽をまた楽しめるように、その想いからAqoursのメンバーとしての梨子はスタートしました。その始めの気持ちを大切にして欲しいとコンクールへと背中を押すのは、千歌でなければできなかったことです。

 梨子が言った「ピアノよりもAqoursの方が大事」というのも決してウソではないのでしょう。でもそれは、8話で千歌が「悔しい」気持ちを隠していたように、ピアノへの気持ちを隠していました。みんなのために動こうとするという意味では、千歌と梨子も似た者同士なのだなと思いました。そこからさらに、個人の意志を重視する展開になるのがこの作品の魅力だと思います。

 この話数の終盤は2話の展開と被せながら会話が進んでいくので、2人の関係性の深まりがより感じられます。同時に、11話への曜の伏線がまかれており、より次の話が深く刺さる構成になっています。

 

 

 

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 サメの中でご満悦な善子。