あらすじ
初ライブを地元の人たちの協力もあり大成功に納めたAqours。晴れて部活としての承認を得る。
彼女たちの姿を見て憧れを抱くルビィだったが、姉のダイヤに気を遣って行動できないでいた。それを見かねた親友の花丸に誘われて、スクールアイドル部に一緒に体験入部することに。
神社の過酷な石段でのランニング中。花丸にペースを合わせていたルビィだったが、花丸に「他人に合わせるんじゃなく、自分の気持ちを大事にしてあげて」と激励され、一人で駆け出していく。
花丸は神社の道中にダイヤを呼び出し「ルビィちゃんの気持ちを聞いてあげてください 」と伝え、その場を離れる。その後、下りてきたルビィが姉に本心を打ち明け、晴れてスクールアイドル部に入部。
「これでマルの物語はおしまい」ルビィをスクールアイドルにさせたことで役目を終えたと、一人で図書館に戻る花丸だったが、ルビィの「花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルをやりたい」という気持ちを受けて花丸もまた入部するのだった。
感想
花丸のモノローグが印象的な一話。花丸とルビィ、お互いの回想や会話を通じて二人の本心を開放するお話。
4話では花丸が物語を展開させていく役割になっています。あらすじにも書いたように、ルビィと体験入部、ルビィに激励、ダイヤへのお願い、そしてAqoursへの加入、と図書館で一人本を読むことにふけるのが趣味の女の子とは思えないほど動いています。また、TVアニメ初メインでモノローグだったり、熱を込めた演技だったり、高槻さんの色んな演技をしててすごいです。
気を遣って素直になれないルビィを応援し、あくまで自分はその物語の中心にいないかのように振る舞う花丸ですが、しっかりと花丸の中にも憧れが芽生えていて、その気持ちはずっとそばにいたルビィにも伝わっていることが終盤にわかります。(終盤、花丸の憧れであるμ’sの星空凛の写ったページを閉じようとする場面、花丸役の高槻かなこさんの「バイバイ」とつぶやく演技が個人的にハイライト)
姉のことや周りを気にするルビィに対して花丸は「自分の気持ちに素直にならなきゃ」と説得しますが、それが自らにも当てはまる構図になっているのがおもしろいです。
「花丸ちゃんと一緒にスクールアイドルをやりたい」というルビィの気持ちを受けて、花丸も本当の気持ちをさらけ出す場面は、いじらしいほどお互いを想い合う2人だからこそできた展開。そしてお互いの気持ちの橋渡しとなるのが、悩みの違いはあれど勇気が出せないでいた凛というのも上手いこと演出したなぁ、と思います。終盤の千歌の「大事なのはできるかどうかじゃなく、やりたいかどうかだよ」というセリフもわかりやすく今回のお話を象徴しています。
次回はいよいよ善子のお話!