マミヤの忘備録

映画やアニメの感想など自分の趣味について記したいなぁと思ってます。

【アニメ感想】『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』第8話「ひかり、さす方へ」

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あらすじ

 ひかりがイギリスの王立演劇学院にいた頃。今以上に情熱を持って舞台に取り組んでいた。それも全てはキリンのオーディションを経て一変する。惜しくも2位となったひかりは自分のきらめきが奪われたことを悟る。失ったきらめきについてキリンを問い詰めるひかり。トップスタァの誕生のためには多くのきらめきが必要という。ひかりに少しだけ残ったきらめきを見て、キリンは日本でのオーディションへの参加を提案。華恋との約束を果たすためにひかりは日本でのオーディションに臨むことに―――。

 

 

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感想

 ひかりのオリジンと再生産が描かれた話数だった。見所は今回の主役であるひかりを演じる三森すずこさんの演技。イギリスにいた頃のひかりやきらめきを失ったひかり、また幼少期のひかりと様々な声色を駆使したキャラクターの変化を楽しめた。また作画も、ひかりもそんな表情をするのか、という驚きがあった。ゆえにきらめきが奪われる展開が待っていると思うと切ない気持ちになる。

 印象的だったのはひかりがモノローグで自身が舞台少女となった瞬間を語る場面だ。ひかりが華恋と一緒に舞台を観た理由が“他の子が知らない世界を知っている”という自慢のつもりだったというのが素朴かつ共感できるものだった。そこから華恋から予期せぬ返答があり、共にスタァになる約束を交わしたことで舞台少女として生まれ変わったというのが面白い。このときのひかりは鑑賞者としての自分を華恋に知ってもらおうと考えたが、華恋はひかりの思惑とはべつに、舞台を観る側ではなく立つ側になろうと子どもなりに見据える。ひかりがトップスタァを目指すそもそものきっかけは華恋がかけてくれた言葉―――のちに王立演劇学院に通う才女が、ただ一人の女の子が交わしてきた約束で自らの夢を定めるという展開に胸が熱くなった。おそらく、このときのひかりは自分がプレイヤーになるという意識はなかったように思う。そこから舞台に感銘を受けた者のおかげで夢を自覚するというのは、他者との関係性で物語を紡いできた本作らしい落とし込み方だ。

 今回は孤独のレヴュー。自分自身だけにしかわからない苦悩を抱えるひかりとななが剣を交える。どちらもキャラ性が“オーディション”と強く結びついてる二人。再オーディションやループの設定が物語の根幹と関わりがあるという風に描くのではなく、ひかりとななの個性やバックボーンの強化に使われているのが面白い。世界観や設定以上にキャラを注力して描いているのが改めてわかった。勝者はきらめきを再生産したひかり。雄々しく独り“ポジションゼロ”を宣言するが、最後にはステージ上にもう一人の姿はあるのか。