あらすじ
雨の日の練習帰り、善子は犬を拾う。偶然、梨子は善子の母の忘れ物を届けに善子のマンションまで行く。マンションで犬を飼うのが難しいと善子に相談され、代わりに梨子がしばらく預かることに。
拾った犬を善子は"ライラプス"と、梨子は"ノクターン"と名付けて可愛がっていたが、ある日飼い主がいることがわかり返すことになる。
納得いかない善子は梨子と共に飼い主の自宅まで行き、ライラプスが現れるのを待つ。先に帰ろうとした梨子だが、雨が降り始めたのを感じ善子のもとに戻る。
善子はライラプスとの出会いを運命と呼び、こだわる理由を語る。幼い頃から見えない力で不運を引き寄せていたが、ライラプスとの出会いも運命が引き寄せたのだと言う。
雨が上がり、飼い主と共にライラプスが家から出てくる。何かを念じる善子。振り向くライラプス。しかし飼い主の呼び声により、善子から顔を背けてしまう。肩を落としながら帰りのバスを待つ2人。梨子は「"見えない力"はあると思う。どんな人にも」と感じたことを善子に話す。
内浦に着いた梨子は「偶然なんてないのかもって思ったの。運命のように出会う―――そう思えば、素敵じゃない?」と千歌に話し、しいたけに触れる。
続きを読む